ポーカーGTO教科書 序章
GTOってなに?
「勝つための正解」ではなく「つけ込まれにくい基準」。最初にこの考え方をつかむ。
ひとことで言うと
GTO(ゲーム理論的に最適な戦略)は、相手に研究されても、つけ込まれにくい戦い方です。毎ハンド勝つ方法ではありません。
じゃんけんで考える
グー・チョキ・パーを3分の1ずつランダムに出せば、相手が何を出してきても、あなたの期待値はゼロ。どれだけ研究されても負け越しません。これがGTOの原型です。逆に「グーが多い」とバレると、パーを出され続けて負けます。
「負けない」と言えるのは1対1のときだけ
じゃんけんやヘッズアップ(1対1)なら、GTOどおりに打てば、長い目で見て負けないことが数学的に保証されます(ボタンを交互に持ち、レーキがない場合)。でも3人以上のゲームでは、この保証はありません。ほかの2人の打ち方しだいで、GTOどおりでも損をすることがあります。このアプリの主役の9人テーブルもそうです。それでもGTOは、「大きくつけ込まれない土台」と「相手のズレを測る物差し」として役に立ちます。
ポーカーに置き換えると
「強い手のときだけベットする」人は、ベットされたらすぐ降りられて、強い手で稼げません。「弱い手のときだけチェックする」人は、チェックのたびに攻められます。だからGTOでは、ベットの中にブラフを、チェックの中に強い手を混ぜます。混ぜることで、行動から手を読まれなくなります。
GTOとエクスプロイト
相手の癖を突いて勝ちを増やす打ち方をエクスプロイトと言います。GTOは「守りの物差し」、エクスプロイトは「攻めの調整」です。物差しを持っていると、相手がどちらにズレているかが見えるようになります。このアプリの対戦モードで、両方のレビューが出るのはそのためです。
「混合戦略」の読み方
ソルバーが「ベット60%・チェック40%」と言うハンドは、どちらを選んでも損得がほぼ同じという意味です。混ぜるのは、レンジのバランスを保つため。学び始めは「頻度の高い方」を選べば十分です。
この手でこう打ったら、相手は私の手をどう見るか?「いつもこう打つ人」になっていないか?
確認クイズ
Q1. GTOの説明として正しいのは?
- A毎ハンド勝つ打ち方
- Bつけ込まれにくい基準の打ち方
- C相手の癖を突く打ち方
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正解:B つけ込まれにくい基準の打ち方
GTOは「つけ込まれにくい基準」。相手の癖を突くのはエクスプロイトの役割です。1対1なら「長い目で見て負けない」まで言えますが、3人以上ではその保証はありません。
Q2. 9人のトーナメントで、全員がGTOどおりに打っているとは限らない。GTOどおりに打てば必ず損をしない?
- A必ず損をしない
- B保証はない
- CGTOは9人では使えない
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正解:B 保証はない
「負けない」保証があるのは1対1のゲームだけ。3人以上では、ほかの人の打ち方しだいで結果が変わります。
Q3. ソルバーが「ベット50%・チェック50%」と出したハンドは?
- Aどちらを選んでも損得はほぼ同じ
- Bベットが正解で、チェックはミス
- Cソルバーの計算ミス
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正解:A どちらを選んでも損得はほぼ同じ
混ぜるのは、どちらもほぼ同じ価値だから。バランスのために頻度を分けています。
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