ポーカーGTO教科書 第5章
ボードとレンジ:誰が有利で、どう打つか
フロップで考えるのは自分の手より先に「このボードはどちらのレンジ向きか」。
2つの「有利」
- レンジの有利:レンジ全体の勝率が高い側。→ 小さいベットを高い頻度で打てる。相手のレンジ全体に圧をかけられるから。
- ナッツの有利:セットや2ペアなど、最強クラスの手を多く持つ側。→ 大きいベットが打てる。強い手とブラフに分けて、大きく取りにいく。
- どちらも持っていない側は、チェックが増える。特にポジションのない側。
どちらのレンジが有利になりやすい?
プリフロップでレイズした側は、AやKなどの高いカードを多く持っています。だからA-8-3やK-7-2のような高いドライボードはレイズ側が有利になりやすい(ただしK-7-2のベットは53%で、一般的なソルバーの解より低めに出ます。25bbのBBは広く守ってKxを多く持つことと、リバーのベットを省いた近似の影響が考えられます)。コールした側は小さいペアや連続したスーテッドを多く持つので、8-7-6のような低い連続ボードはコール側が追いつきます。
実際の数字(このアプリのソルバーの解)
※リバーのベットを省いた近似モデルで計算しています(解のずれはポットの約1.4%)。市販のソルバーの数字とは差が出ることがあります。
25bb・BTNの2bbオープンにBBがコール、BBがチェックしたあとのBTNの打ち方です。A-8-3のようにBTNの有利がはっきりしたボードでは73%ベットし、8-7-6のようにBBが追いつくボードでは33%に減ります。きれいに一直線ではありませんが、「有利が大きいほど打つ」という向きはおおむね表れています。
スタックの深さ(SPR)も打ち方を変える
SPRは「残りのスタック ÷ ポット」。25bbでBTNのオープンにBBがコールすると、フロップのポットは約5.5bb、残りは約23bbで、SPRは4前後です。目安として、SPRが2前後ならトップペア以上でスタックを全部入れてよく、4前後はワンペアで全部入れてよいかの境目、それより深いとワンペアで全部入れるのは危なくなります。25bbでは、トップペアやオーバーペアは全部入れる場面が多い一方、大きなレイズには降りる場面もあります。100bbのキャッシュ(SPRが10以上)とは、同じ手でも価値が変わります。
この章の表(ボードの高さ・形ごとの、BTNのベットの割合)は、アプリで見られます。
このボードで、レンジ全体はどちらが強い? 最強の手を多く持つのはどちら? → だから頻度は高い/低い、サイズは小さい/大きい。
確認クイズ
Q1. A♥8♣3♦のような、Aがあってドライなボード。オープンした側の打ち方の基本は?
- A小さめのサイズを中心に、高い頻度で打つ
- B大きいサイズで低い頻度
- Cほとんどチェック
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正解:A 小さめのサイズを中心に、高い頻度で打つ
オープン側がレンジの有利を持つボード。このアプリの解でもBTNはレンジの73%でベットし、大きいサイズ(ポットの3/4)はレンジ全体の21%にとどまります。
Q2. 8♥7♥6♣のような低くつながったボード。オープンした側は?
- AA83と同じくらい打つ
- Bチェックが増える
- C必ず大きく打つ
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正解:B チェックが増える
コール側のレンジが追いつくボード。オープン側の有利が小さくなり、チェックが増えます。
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