ポーカーGTO教科書 第4章
MDFとブラフの割合:「無差別」の考え方
GTOの中心にある考え方。相手が何を選んでも損得が同じになるように打つ。
守る側:降りすぎない(MDF)
ベットに対して降りすぎると、相手は何を持っていてもベットすれば得になります。それを防ぐための守る割合の目安がMDF(最小ディフェンス頻度)です。
MDF = ポット ÷(ポット+ベット)
ポット10にベット5(ハーフポット)なら 10 ÷ 15 ≒ 67%。「相手が何でもベットしてきたら、67%は続けないとブラフだけで得をされる」という意味です。
MDFは「盾」であって「規則」ではない
MDFは、相手のブラフの勝ち目を0%とし、ブラフが通っただけで得になるかどうかを見た数字です。実際のGTOでは、MDFより多く降りる場面も、少なく降りる場面もあります。
- MDFより多く降りることが多い:フロップやターン。相手のブラフにもドローなどの勝ち目があるので、降ろせなくてもブラフが損になりにくく、GTOでもMDFより多く降ります。相手にナッツが多いボードや、ICMで飛ぶリスクが重いときも同じ方向です。
- MDF以上に守る:小さいベットに対して、こちらの手の多くがまだ勝ち目や伸びしろを持っているとき(GTOでも起こる)。相手がブラフしすぎていると確かめられたときも(エクスプロイト)。
なので「MDFを守れているか」は、降りすぎていないかを点検する道具として使います。目の前の1ハンドを、MDFだけで決めることはしません。
打つ側:ブラフを混ぜる割合
リバーでバリューだけベットすると、相手は全部降りればいい。ブラフを混ぜることで、相手はコールしても降りても損得が同じ(無差別)になります。下の式は、リバーで「強い手かブラフか」にはっきり分かれた(ポラライズした)ベットのときの数字です。フロップやターンでは、ブラフにもまだ勝つ見込み(ドロー)があるので、もっと多く混ぜられます。
ブラフの割合 = ベット ÷(ポット+2×ベット)
ハーフポットなら25%、ポットベットなら33%。実はこれは、相手のコールに必要な勝率とぴったり同じ数字です。相手がコールして勝てる確率を、必要勝率ちょうどにしているわけです。
大きいベットほど
ブラフを多く混ぜられ、守る側は守る割合を下げてよくなります。アプリの図でサイズを動かして確かめてください。
ズレたらエクスプロイト
相手が降りすぎるならブラフを増やす、コールしすぎるならブラフを減らしてバリューを厚く。対戦モードの「コーリングステーション」「ビビり」は、まさにこのズレを持ったCPUです。
このサイズなら、守る側は何割続けるべき? 打つ側は何割までブラフを混ぜられる? 相手は本当にそうしている?
確認クイズ
Q1. 相手がポットと同額をベット。MDF(守る割合の目安)は?
- A33%
- B50%
- C67%
答えと解説を見る
正解:B 50%
ポット ÷(ポット+ベット)= 1 ÷ 2 = 50%。
Q2. フロップでベットされた。GTOがMDFより多く降りることは?
- Aない。MDFは必ず守る
- Bよくある
- Cリバーだけある
答えと解説を見る
正解:B よくある
MDFはブラフの勝ち目を0%とした目安。フロップのブラフにはドローなどの勝ち目があるので、GTOでもMDFより多く降りることがよくあります。
Q3. リバーでポットと同額をベットする。ブラフはベット全体の何割まで?
- A25%
- B33%
- C50%
答えと解説を見る
正解:B 33%
ベット ÷(ポット+2×ベット)= 1 ÷ 3 ≒ 33%。相手の必要勝率と同じ数字です。
Q4. 相手がリバーのベットに降りすぎる。どう調整する?
- Aブラフを増やす
- Bブラフを減らす
- Cベットをやめる
答えと解説を見る
正解:A ブラフを増やす
降りすぎる相手には、ブラフが通りやすい。GTOより多くブラフしてよい。
アプリでは、この章のクイズを解いたあと、「CPUと対戦して、相手のズレを突く」にそのまま進めます。
アプリでこの章の練習をする アプリを開く